和歌山でヤシを立てる
2025年10月3日-4日

日中の時間帯が短くなり冬の近づきを感じます

日出時刻5時54分くらい

週刊天気予報は雨に修正 雨が少ないといわれた今年の夏にも結構降られていたような
地植えする日は降ってくれたほうが植物にとってはむしろ有難いか


今回の地植え

Areca triandra
アレカ トリアンドラ
果実を嗜好品として利用されるAreca属(ビンロウジュの仲間)の中では稀な耐寒性を持つ
種小名は、tri「3つの」andra「葯(雄しべの花粉袋)」を意味する
ビンロウジュは単幹だが株立ち状に数本まとまって樹立する
和名カブダチビンロウジュ 宇治市植物公園温室で見ることができます
338様の苗



Syagrus insignis
シアグルス インシグニス
以前はLytocaryum属(ブラジルヒメヤシの仲間)に分類されていたが、最近Syagrus属(ジョオウヤシの仲間)に編纂された
ブラジルヒメヤシよりもやや大型で背が高くなり(12m)より強い耐寒性を持つ
自宅で狂暴化したダンゴムシに新芽を食べられてしまったので和歌山に避難させます



Basselinia glabrata
バッセリニア グラブラタ
以前はAlloschmidia属に分類されていたが、Basselinia属に編纂された
ニューカレドニアに自生する細身の美しいヤシ 赤茶けた深いオリーブグリーンに育ち見事でした
ハーディネスゾーン10aということで耐寒性は微妙 保護キャップを被せてみよう



Guihaia argyrata
グイハイア アルギラタ(石山棕 シーシャンゾン/グイリン(桂林)ドワーフパーム)
中国南部 ベトナム原産
Guihaia属は4種が含まれ、この属は掌状葉で唯一小葉がA字型に折れるという
葉裏は赤みがかったシルバー、ブロンズパームのような色になるのでしょうか是非見てみたい
なんとなく日光に強そうな見た目をしていますが、日陰で管理しないと枯れてしまいます


雨が激しくなってきた

地植え作業を早々に済ませて、車で自治会内を巡回しました(実はいまだに地図を把握していない)

ここ黒潮台ではバラエティ豊かなブティアを見ることができます。
植栽場所の地図を作りながらこちらでまとめたいと思います。

黒潮台ブティアMAP
(準備中)


案件

クロマダラソテツシジミによる食害

当地域における様々な問題(虫害、獣害、病害、害植物、気象など)はこちらでまとめていきたいと思います

黒潮台案件


成長記録

Chrysalidocarpus onilahensis
オニラヒパーム
直射日光下の鉢で2回越冬した苗

同じくオニラヒパーム
遮光シート下で1回越冬した後、直射日光下に植えた苗 なんとなく日陰を好みそうな見た目だが直射日光大好きなのかも
今後遮光シート下で地植えしているオニラヒパームと比較してみよう



Livistona jenkinsiana
メジャージェンキンズパーム
直射日光下で育った葉は引き締まって風に耐えています


Ravenea Cycadifolia 1st lot
新芽が3本同時に出るようになりワシントニア並みの速度で枚数を増やしている感じ
一方下葉が黄色くなるので肥料の要求度高いような感じがします
カリフォルニアで植えられているRavenea rivularisの葉が黄色くなっているのは肥料不足によるもので、
Ravenea rivularisに関しては肥料要求度の高いヤシであると書かれていました。
このsp.個体はRivularisによく似たタイプなので共通する性質かもしれない




Livistona humilis
サンドパーム
一時水切れで瀕死状態になり散水ノズルを配置したところ回復してきました。
排水性が重要で乾燥にも弱いという、マナンベヤシと同様気難しいタイプのようです。
学名からチャボトウジュロと混同しそうですが耐寒性はあまり強くありません



ブーゲンビレア
成長が早くヤシに覆いかぶさってしまうので結束バンドで単管パイプに這わせていきます 冬までに天井まで届きそう


デュランタ
鹿に食べられていないようです。元々ここにあった植物なので保護の必要はありませんでした


まだ雨がポツポツ降っています




セクション3

残渣からトウモロコシが発芽していた。
この時期に育つというのはすごい…そういえば雨が上がった瞬間ツクツクボーシの鳴き声が聞こえてた
一番の心配事だったココイデスが成長していて安心しました。


気温が下がってアンドリンギトラパームの成長が加速 奥のアンドリンギトラパームと次第に違った見た目になってきた
岩とか尾根に根を張るとコンパクトに育つのかな


日が暮れる頃雨が上がりました

日没時間17時39分くらい

雨上がりの液肥

ここ一帯は標高が高い砂質土壌で排水しすぎるため、液肥は土が湿った状態でやや濃い目でまくのが良い感じ
VENETIO(ヴェネチオ)は水道の水圧が低くてもよく吸い上げ、希釈率ミスしてもダイヤルで融通利かせられるスプレイヤーです
写真は500mlボトルタイプですが、希釈率を暗算するのに簡単な1000mlがおすすめです。

現在カメムシ大量発生中 ハイポネックス殺虫剤入り液肥を使ったところ、何匹か付いていたカメムシは地面に落ちていた

Acoelorrhaphe wrightii
ライトヤシ/エバーグレーズパーム
株立ち状に群生するので暴風林として最適だそうです 案外棘があるので鹿よけにもなるのだろうか


Butyagrus nabonnandii
ミュールパーム
今度の新芽は食べられていないようです。


10月は3回来る予定

次回は通路の防草と芝張り 夏よりも秋のほうが草が生える…雑草対策

実験的に芝を張った部分は雑草があまり生えて来ず、伸びた芝を鹿が剪定してくれるという素晴らしい現状です

電気柵内にも芝を張るつもりで、アガベを上へ移植し、芝が上まで来ないように石を寄せて芝を張る部分を耕しました
ここは鹿が入れないので芝が伸びたらバリカンでカットすることになります。

今回は以上です。

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