2024年1月

カスタム鉢

ヤシの鉢植えにおける問題解消を目指す実験です。

実生初期の段階では根が主に下に伸びて、横にあまり伸びないという理由で、傾斜の少ない深鉢が合理的なのかもしれません。
問題は根が充実してきて植え替えの際に鉢から抜けにくくなり、鉢を解体せざるを得なくなる場合もあります。
そこで、最初から解体された状態なら簡単に抜けるのではないかと。
また、鉢底から出た根が地中に潜ってしまうのもなんとかしたいところです。


用意するもの



大和プラスチック 花桶 F3
 
ホームセンターやアマゾンなどで購入できます。


植木鉢ではなく花瓶なので、水抜き穴がついていません



ホットスライドカッター

プラスチックを熱で溶かして切断します


ホールソー

ドリルよりも大きな穴を開け、削りカスは最小限で済みます


水抜き穴を下ではなく横にあけ、L字に切り込みを入れました。柔軟性により広げることができます。

将来根が張って鉢から抜けなくならないように、鉢底から根が潜らないように
大鉢へ植え替えるまでの中継として再使用できるように
切れ込みの隙間から根が出てくる頃が植え替え時期になると思います。


結束バンド Symretie 12x900

結束バンドは実験ということで白にしましたが、見栄えは黒のほうが良いかな


鉢底石

横切れ込みの深さまで、結構多めに使ってます。


最初に植えるヤシは…

今は1月、日本の冬に最も強いヤシ、シュロで実験します


カスタム鉢 バージョンU

前回のカスタム鉢で不安な部分


あたらしい花桶を用意


縦一直線に底まで、対面に切れ込みを入れました

あとは同じように、水抜き穴は側面の一番下で、鉢上部を結束バンドで固定します


カスタム鉢 バージョンV

やや大きめの花筒をカスタムします

大和プラスチック 花筒 NO.300 16L

バージョンUと同じく、縦2本の切れ込みを入れ、水抜き穴を4ヵ所にしてみました
深さ40センチの鉢は、深さ30センチのロングポットからステップアップさせるのに良いかもしれません

銀チャメで実験します

深さ20センチの鉢から 根はそれほど張っていませんが下部に集まっている

バージョンUとV

重量は片手で持てて、強風で倒れない程度の重さで扱いやすい
経年でどのように変化するか バージョンをいくつか作って観察しながら改良していきたいと思います。


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