2020年10月1日
夏まとめ


7月は長雨 台風は2回近くを通る程度 8月は極端に雨が少なく毎日の水やりが大変でした。
9月中も酷暑が続いて末になってようやく30℃台から解放された感じです。
耐寒ヤシは暑さに弱いものが多く真夏はバテて成長のピークは10月入ってからになりますが
気温10℃前後でまだ成長してたりするので長く楽しめるのは良いかもしれない。


9月1日の温度計(日陰)

8月中で確認した中での最高は42℃でした。


気象庁 観測開始からの月ごとの値 

2020年6〜7月は良い推移でした。ほとんどのヤシは25〜30℃あたりが安定している印象。
8月平均値は記録的な暑さです。36℃を超えたあたりで動きが鈍くなります。


気象庁によるとラニーニャ現象発生の可能性が高く
秋の初めごろは気温が高くなり、冬は気温が低くなる傾向があるということです。

気象庁 海面水温実況図

ペルー沖の東風が強く吹くと深いところの海水が水面に上がって海面温度が平均より低くなる現象
日本の気温は夏暑く乾燥して、冬は厳冬になりやすい
2020〜2021年冬はヤシにとって厳しい季節になりそうです。

陽が沈んで気温が落ち着いてから水やりをすると割とバテないことがわかりました。

イラワラキングパームに夏の直射日光を当てた実験を行いました。
案の定葉焼けが出ましたが想定内・・・


ベビークイーンパーム(Chamaedorea plumosa)を地植えしました。
そよ風でふわふわキラキラ。チャメドレアで最強の太陽光耐性を持ちますが8月は暑すぎたのか動きが鈍っています。
もし、今冬に耐寒性が確認出来たらクイーンパームのミニチュア版としておすすめしたいです。

シルバークイーンの花芽が割れた瞬間

雄花が散った後。開花中の様子は画像掲示板にアップしています。


ジージージリジリジリ…



根本付近の幹はまだ太りそう。にょろにょろと気根が出てきました。


Chamaedorea radicalis arborescent チャメドレア ラディカリス アルボレセント

雄花にハナムグリが来ていました。

今回は人為受粉せずに結実したのでハナムグリが受粉を担っていると思われます。



Chuniophoenix nana(チュニオフェニックス ナナ)

春に開花しますが熟す前に落果してしまいます。
陽の向きが変わると急に直射日光が当たるようになるからでしょうか。


Allagoptera arenaria(アラゴプテラ アレナリア)コーストパーム

今年ついに本葉が出現。短い子葉がかわいい。まいまい様のところから来た苗です。

Lemurophoenix halleuxii(レムールフェニックス ハルレウクシー) こちらもまいまい様から。

新芽が羽状葉の形に近づいていました。ワックスがかかった何とも言えないような色です。
明るい場所が好きみたいで春に室内で徒長させてしまったので次回から温室で越冬させる予定。
その温室

農電ケーブルの寿命が来ていたので2年前から加温を止めていました。
ケーブルのときは地植えの外側四方から加温していました。今回農電シートで真下から鉢を加温する形にします。

排水パイプの場所に玉石を使って水が溜まらないようにした。

Archontophoenix purpurea (ムラサキユスラヤシ)

温室に地植えしていたのを鉢上げしてお嫁に出しました。
Archontophoenix myolensis(ミオラキングパーム)は地植えにしました。


Ravenea glauca 'isaro'(ラべニア グラウカ 'イサロ')

透明感の緑と柔らかい葉が素晴らしいヤシ。葉軸も柔らかくスエード生地のような質感で独特の感じがあります。

Phoenix rupicola(フェニックス ルピコラ)

これも透明感のある爽やかな葉。残念な場所ですがこの場所は放射冷却が緩和されて無傷で越冬できるのです。

Brahea armata(ブラヘア アルマータ)

ブラヘアは多湿を嫌う感じがありましたが長雨で調子を崩さずもりもり成長してくれました。
かわりに8月の異常高温時は鈍って下葉が垂れています。
気候変化が激しすぎて順化する間もなさそう。

北側の鉢

上段左から、ブラヘアsp.スーパーシルバー、チャメロプスセリフェラ、トラキカルプスsp.、チャメドレアグラウキフォリア
下段左から、マナンべヤシ、ライトヤシ、ラノニアダシアンサ、ブロンズパーム
今年の発見はライトヤシが本格的なシルバーリーフに変化したこと。掌状葉が出て3枚目くらいから葉の表面にもワックスが乗るようになります。



Trachycarpus princeps(ストーンゲートパーム)

耐寒性が優れているので西側の露天で越冬させています。


ゲオノマショッティアナのはぐれ苗がストーンゲートパームの鉢で越冬していたのには驚きました。

Geonoma schottiana(ゲオノマ ショッティアナ)

前の冬は無加温温室でした。秋のうちに海藻エキスでエンチャントして、屋外越冬実験に挑みます。

Dypsis decipiens(マナンべヤシ)

育てるほどに面白い要素が見つかるので個別で記事にしたいと思います。



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