2017〜2018越冬記録
温室
温室内は保温器を使い、サーキュレータで空気を循環させて霜を防ぎました。
残念ながらビスマルキアとヘソノヤシ(Cyphophoenix elegans)が枯れてしまいました。
ビスマルキアは長く育ててきましたが意外と寒さに弱く5℃程度で危険な印象です。
生産地によって違うのでしょうか…
イラワラキングパーム、マナンベヤシ、ディプシスバロニーの一部が乾燥で枯れてしまいました。
灯油と木炭をふんだんに使ったものの湿度のコントロールを誤り残念な結果です。
そういった点でキャパシティの大きな超ロングポットに植えたヤシはほぼ良好な越冬結果でした。
イラワラキングパームの帯化
花が咲いたのかな?と思ったけどどうやら帯化のようです。
ヒマラヤクジャクヤシの帯化もあるので後ほど紹介します。
Archontophoenix myolensis(ミオラキングパーム)
鮮やかな青緑の幹が特徴。ユスラヤシ属は幹で判別しやすいかもしれない。
Archontophoenix purpurea(ムラサキユスラヤシ)
紫のクラウンシャフトが現れてきました。
Chamaedorea plumosa (チャメドレア プルモサ)
華奢な印象ですが直射日光に耐えるし強風に強い。台風でびくともしませんでした。
単独で成長する姿はミニチュアジョオウヤシのように見えます。
Pinterest:Geoff Stein氏 サウスカリフォルニア
Chamaedorea woodsoniana
ビンロウジュに似ていると思います。ビンロウは採れませんがビンロウジュより断然寒さに強いです。
Ravenea sp. cycadifolia
ソテツのような、ラヴェネアグラウカの矮性種。とても小さい。
Oraniopsis appendiculata(ブロンズパーム)
オラニアに似ているからオラニオプシスだそうです。
アフリカチリヤシはチリサケヤシに似ているからジュバエオプシス。
Burretiokentia hapala
ニューカレドニアのヤシ
マイナーですがカンベイロニアなど、そこそこ耐寒性があり美しいヤシの宝庫。
Alloschmidia glabrata
こちらもニューカレドニアのヤシ
Basselinia glabrataのシノニムだそうです。
Dypsis lutescens Vietnam dwarf (アレカベトナムドワーフ)
矮性のアレカヤシ。温室で越冬しました。低温と水切れ以外には滅法頑丈。
アレカヤシに直射日光はお勧めできませんが順化させました。葉色は黄金色になると思いきややがて暗緑色に変化。
Pritchardiahillebrandii (ロウル)
ハワイを代表するヤシ
Rhopalostylis sapida (ニカウ) ニュージーランドを代表するヤシ
イラワラキングパームより耐寒性があるようです。成長は遅く自生地の気候で幹が出るまで20年以上かかる。
これでも軽く10年以上、悠久の時の流れを感じます。
今冬は屋外越冬させる予定です。
Lanonia dasyantha (ラノニア ダシアンサ)
まだら模様が出てきました。リクアラマプに似た耐寒ヤシ。
屋外越冬できたとの報告があります。こちらも今冬屋外越冬させる予定です。
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