和歌山でヤシを立てる
2025年9月5-6日
台風15号 5日午前9時御坊市付近上陸
今回の目的は理事会の会合 串本の旅館で宿泊します
台風は午前中に通過しそうなので、雨が止むまで絶景巡って最南端行ったり島に渡ったり
紀伊大島 日米修交記念館の奥 海金剛
恋人岬 雨が上がって帰路につく
まずはデュランタの成長パワーに驚いた…というより他の植物と比べてヤシの成長が遅すぎるともいえる
このまま1か月経過すれば一帯のヤシがデュランタに飲み込まれそうな勢いなので掘り上げて広い場所へ移植する予定
ピンクの花は前々回植えたグランドカバーのタピアン カタバミは前回残らず抜いたはずが、すでに種をつけていた
マメ科のような見た目でミカンのような果実をぶら下げるコミカンソウが増えている
タピアンはこの場所では日当たりが悪いからかなかなか広がらない あとから生えてきたコニシキソウのほうが大きくなっている
雑草は短期間で種をつけて増殖するので小さな芽でも抜いておかないと、次来た時余分に作業時間を取られてしまいます。
翌日晴天に恵まれました
恋人岬
ワシントニアとカナリーヤシ
国道42号線
台風一過の穏やかな海
琉球海運のRORO船
デュランタの移植と防草シート
ここなら存分に葉を伸ばせるでしょう 防草シートは耐久力に定評のあるザバーン240
幅2m×5m シート押さえは釘タイプが良い
デュランタの葉にはサポニンとアルカロイドが含まれ鹿に対して忌避効果があり飢えていても食べないそうです
今回持ってきた苗
Beccariophoenix alfredii | (ハイプラトーココナッツ) |
Chambeyronia houailouensis | (ワイルーレッドリーフパーム) |
Chambeyronia lepidota | (シャンベイロニア レピドータ) |
Chrysalidocarpus decipiens x2 | (マナンべパーム)2苗 |
Coccothrinax borhidiana x2 | (ボルヒディスグアノパーム)2苗 |
Parajubaea cocoides | (マウンテンココナッツ) |
セクション1の地植え
Coccothrinax borhidiana(ボルヒディスグアノパーム)
表札裏のデュランタが植えてあった場所に地植え
同じく、Coccothrinax borhidiana
サイカス カイルンシアナを掘り上げた場所に地植え
ちょんまげみたいで良い
ソテツの致命的な外来昆虫、クロマダラソテツシジミが産卵に来ました
低温に弱く15℃以下で卵や幼虫の死亡率が高く、南西諸島より北で越冬している可能性は低いと考えられている
卵から成虫まで30℃で12日しかかからないため短期間で増殖することができる
オルトラン粒剤を散布することが有効な対策になるということなので試してみたいと思います。
セクション2
地植え
Chambeyronia lepidota(シャンベイロニア レピド―タ)
Chambeyronia属は9種が含まれ、全てニューカレドニアの固有種です。
レピドータは硬いアーチ状の葉、クラウンシャフトが厚く赤褐色のビロード肌で、全体的にはニカウヤシのような姿になります。
Chambeyronia houailouensis(ワイルーレッドリーフパーム)
若い苗はしばらく大きな双葉で非常に硬く葉焼けしやすい 成熟すると直射日光下で育てるのが最適だそうです。
種子と全体の姿はシャンベイロニア マクロカルパと大きく異なるため、今後の研究で解明されれば別の属になる可能性があります。
前回植えたRhopalostylis sapida(ニカウ)
真夏に植えたので心配でしたが生存確認 よかったよかった
Ravenea cycadifolia 2nd lot
Ravenea cycadifolia 1st lot
Chrysalidocarpus decipiens
セクション3
耕運機で残渣と赤玉土と培養土とココチップと醗酵油粕を耕す
フラットに植えようかとも考えたけど、根を踏んで成長が遅れるかもしれないので花壇にします
ココチップ200L マルチに使う分も残しておく
ブロックで囲んで
赤玉土と培養土は串本のコメリで20袋買ってきたけど足りなかったので日置川へ
日が沈む前に完成
ブロックと防草シートは苗が成長したら取り除く予定
フェニックス ルピコーラはまだ場所が決まっていないので不織布ポットを挟んで植えています
今回植えたヤシ
Parajubaea cocoides(マウンテンココナッツ)
アンデス山脈の高地2500mから3000mに自生するというのもあって暑さに弱く、条件によってはニカウよりデリケートかもしれない
比較的耐寒性のあるParajubaea属のなかで唯一、京都では暑すぎるため屋外栽培が不可能でエアコンの効いた室内で過ごした苗です。
Beccariophoenix alfredii(ハイプラトーココナッツ)
流通名 High Plateau Coconut Palm(高原のココヤシ)半耐寒ヤシで一番ココヤシに似ているという人もいます。
種はココナッツのように大きくなく、若苗は単葉の状態が暫く続きます。葉軸は少し紫色がかる。2苗目
Chrysalidocarpus decipiens(マナンベパーム)
京都で屋外越冬できる耐寒力はあるはずが和歌山での地植えはかなりダメージを受けました
一方、鉢のマナンベパームはここで2回無傷で越冬したので土の排水性などが条件かもしれない。5苗目
同じくChrysalidocarpus decipiens 6苗目
ストロボ撮影
ここで一番成長が早いミュールパーム
バッタに齧られた形跡が見られるのでオルトランをまいてみます
アンドリンギトラパーム
マナンベパームとアンドリンギトラパーム
ベッカリオフェニックス アルフレディ(ハイプラトーココナッツ)
と、オニラヒパームの寄せ植え
セクション3
一旦完成、といいたいところだけど草除けシートを全体に張るべきか
苗の成長にあわせて花壇を拡張したり掘り上げて移植するかもしれません
10月末の美化活動で奥の木を伐採する予定、正面に穴を掘って葉っぱを埋めようと思います。
ここの雑草抜きも毎回大変で、最終的に植栽スペースを前まで伸ばすか検討中
セクション4予定地
来年はこのあたりがメインになりそう。枝を細かくして埋めて土壌改良に使ったり、たき火の燃料にしたりしよう
今回は以上です
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以下雑記になります
紀伊大島 海金剛
岬に見える灯台へ行きます
オスマン帝国(現在のトルコの一部)海軍エルトゥールル号は1890年9月16日21時ごろ台風による強風にあおられ船甲羅と呼ばれる岸壁に衝突し座礁した
流れ着いた生存者のうち、何人かが暗闇の中を灯台の明かりをたよりに断崖を這い登って灯台にたどりついた。
灯台には2名が勤務しており、生存者の介護とともに樫野地区区長に急報、使者を派遣
樫野崎灯台
島の反対側の大島地区とともに村民を大動員して、生存者の探索と負傷者の救済を行い69名が救出され、生還に成功した。
その一方、司令官のオスマン・パシャを含めた587名は死亡または行方不明という大惨事となった
トルコ軍艦エルトゥールル号遭難慰霊碑
ムスタファ・ケマル・アタテュルク(トルコ共和国建国の父) 騎馬像
遭難事故慰霊120周年の記念として2010年にトルコ政府より寄贈されました
橋杭岩
本州最南端 潮岬
潮風の休憩所
夜は焚火できるくらいに涼しくなりました。
今回、理事として温かく迎え入れて下さいました理事会の皆様
自家製カマスの干物をご馳走して下さいました小野様
ご自宅に招待して下さいました柳田様
ありがとうございました
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