ヤシの木製作記
ヤシ科の植物は3333種以上あって今でも新種が見つかっています。
でも、ヤシの木と聞いて思い浮かべるのはあの大きなココナッツを実らせる植物を置いて他にありません。
ココヤシ(Cocos nuciferaココス ヌシフェラ)
寒さに弱いので熱帯にしかない、南国を印象づける植物の一つなんです。
ココヤシが実らせる果物がおなじみのココナッツ
種の殻は穴が3つあいていてサルの赤ちゃんの顔にそっくりなのが「ココ」の由来
果肉は繊維だらけで食用になりません。食べるのは種の中身、だから「ナッツ」なんです。
熱帯植物ならではの透明感を表現したいので紙ではなく、乾くと透明になる木工用ボンドを使ってみました。
使うもの:プリンター コピー用紙 エアブラシ 塗料 サランラップ 木工ボンド 筆 真鍮線 コード線 溶きパテ エポキシパテ 瞬間接着剤
まず葉っぱから。
型紙をプリントアウトします。
コピーした紙とサランラップをホッチキスで固定します。
葉の中心軸に0.3mmの真鍮線を置いて筆で木工ボンドを塗って固定します。
絵に合わせて木工ボンドを筆でムラをつくる感じで乗せていきます。
乾いて透明になってから軸をイエローで塗りました。
クリアーグリーン+ライトグリーン+濃緑色をエアブラシで吹きました。
筆ムラがわかるでしょうか。
サランラップなので簡単に剥がれます。
ハサミで葉の間の大きな隙間をカットしています。
タミヤ「クラフトツールシリーズ No.31 デカールバサミ」を使っています。
裏側をシャドー色のつもりで暗い色に塗りました。
透明感を出すには暗い色にしないほうが良かったかも。
葉のすき間に穴をあけました
大きく隙間を切り取りました。
切れてしまっても素材の木工ボンドですぐ修復可。
最後は切り取らないで切り目を入れていきました。
山折りにして葉軸にアールをつけました。
ヤシの葉は羽状葉というだけあって鳥の羽みたいです。
今度は古くなった葉をつくります。
茶系を吹き付けて
次は若葉と新芽です。新芽は槍みたいに尖ってます。
ヤシの木の葉は上から、新芽、若葉、普通の葉、古葉、枯葉の順に幹の上の周囲を囲むように生えています。
取り付けも上から順番になります。
その前に幹を作ります。
真鍮線をマスキングテープでぐるぐる巻いて
下が古くなるように
幹は基本的には横向きに節がありますので溶きパテで横向き筆ムラを意識しながら乗せて
カッターで切り目を付けたりコケっぽく塗ったりいろんなタイプを作ってみました。
出来上がった幹にマスキングテープで固定
一番下は枯葉がつきます。
ナイロンで縛って瞬間接着剤で接着
テープは縦切りにして、また接着して、幹に固着した葉軸を表現しています。
ココナッツを作ります。
エポキシパテで作りました。花枝としてコード線をバラしたものを使いました。
黄緑系で塗って瞬間接着剤で接着
できあがり!
葉が透けると熱帯感が強調されると思います。
砂漠のフェニックスヤシは葉が尖っていて透けないので紙が良いと思います。
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